2011年3月25日金曜日

「ファウルで止める」ことについて

昨日の試合で感じたこと、考えたこと。

スルーパスを追いかけて、DFがもたついているところを突っついて、相手GKと1対1になりかけたところで後ろから引っ張られてPKをもらった。
相手DFにはイエローカード。
まあ、ありがちといえばありがちなシーン。

この時に見ていたもの、考えていたこと。

GKが出てきているから、ループシュートもありだけど、ちょっと近すぎるから抜きに行くか、それともタイミングをずらしてシュートを狙っていくか…。

そんな何もかもが、DFのファウルでぶち壊し。
どれを選択したらうまくいっていたか、1秒後に相手GKがどういう動きを見せて、どうしたらゴールすることができたか、そういう事を実際にやってみることができなかった。
フレンドリーマッチとは言え、試合の流れの中でGKとの1対1のシーンを経験する機会を一つ奪われた。

PKをもらう経験をできたとか、次はファウルする隙すら与えずにゴールしようとか、そういう方向に持っていくことはもちろんできる。
でも、自分としてはもっとGKとの1対1をしっかり決められるようになりたい。
これまでいくつか外してきているだけに…。

自分で経験してみてはっきりわかるのは、このように「ファウルで止める」ということが、ある種の成長の機会を奪ってしまうということ。
これが、たった1回の経験でなく、いつものことであったとしたならば、試合の中でGKとの1対1を経験する機会は著しく減ってしまう。
もちろん、それではDF側も技術が向上していかない。

トップレベルの競技では、ファウルで止めるという判断が認められる場面もあるかもしれない。
それは、成長よりも一つ一つの勝負が重視されるから。

成長が重視される育成年代の試合では、ファウルで止めるという判断は認められるべきではないだろう。
また、試合の楽しみと、もっとうまくなりたいという純粋な思いを持ってプレーされる大人の草サッカーにおいても…。