2012年7月27日金曜日

ESP vs JPN @London Olympic

ロンドン五輪男子サッカー、日本の緒戦はスペインに1-0の勝利。
前半の途中からテレビで見ました。

日本チームは、女子W杯で優勝したなでしこジャパンを思わせるプレーでした。
とにかくよく走り、プレッシャーをかけ続ける。
後半ロスタイムまでそれをやり切りました。

対するスペインは、それをパスワークで上回ろうとして、できなかったという印象。
個々の局面ではうまいサポートとパスで展開しましたが、それが続きませんでした。

ここで続かなかったというのは、第一に、プレーの連続性という意味。
2、3本のパスで小さな局面を突破することはできても、そこからゴール前までこじ開けて得点に至るようなプレーまでは見られませんでした。

これは、日本のプレスの連続性がスペインのパスを上回ったためでしょう。
小さな局面を数人の技術と個人戦術で破った時には、次の場所にすでに日本のプレッシャーがかかっていました。

一方、続くということの別の意味、90分間を通しての継続性に関しては、ある程度まであったと思います。
少なくとも、パスサッカーを放棄するようなことはありませんでした。

そもそもパスで崩して行くサッカーは、継続してこそ意味があります。
揺さぶり続けて頭や体がついていかなくなってできた守備の穴を突くのが基本的なねらいです。
それを放棄することはないでしょう。

しかし、それに対しても日本の守備の継続性が上回りました。
90分間穴を空けずに効果的なプレッシャーをかけ続けました。

ただ、それができたことには、スペインの揺さぶりが不十分だったという要因もあるでしょう。
それも、横ではなく縦の揺さぶりが。
スペインのA代表やバルサにあって、この試合のスペインになかったのは、これだと思います。

守備側がしっかりと対応せざるを得ないような縦パスこそが、守備を揺さぶりズレを生み出します。
そして、身体だけでなくアタマを疲れさせ、決定的な隙を生み出すことにつながるのです。


さて、こうして緒戦を勝った日本男子チームですが、大会はまだまだこれからです。
90分間通して続けられた緊張感の高いプレーを、大会を通して続けられるか。
世界チャンピオンとなったなでしこに続いて、ぜひともやり切ってほしいものです。

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